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おばあさんの手 ~人々とつながる喜び~

毛糸を手にするおばあさん 毛糸を手にするおばあさん

高齢になった身で、慣れ親しんだ生まれ故郷を追われ、孤立感や閉塞感に捉えられて暮しているコソボ難民のおばあさんたち・・・。2003年3月、ACCスタディ・ツアーの折にブルニャチカ・バニャの難民センターで私たちが出会った彼女たちは、社会的に活躍する場を与えられず、難民生活という疎外感の中、厳しい環境の中での生活を余儀なくされている国際社会から忘れ去られた「過去の紛争」の犠牲となった人々でした。

彼女たちの様子に胸痛む思いを抱えて帰国した私たちは、こうした難民女性の方々の心理的サポートのために、何かお手伝いできることはないかと一所懸命に考えました。セルビアの女性たちの間では、編物や刺繍といった手仕事が伝統的に盛んです。きれいな色糸を使った刺しゅうやレース編みのテーブルセンターあるいは毛糸の編みこみ模様の入ったルームソックスやセーターなどが編まれて、生活の中で日常的に使われていました。

そこに着目したACCは、そういった伝統的な手仕事を活かしたセーターやマフラーを難民の女性たちに作っていただき、それを日本で紹介、頒布するというプログラムを提案しました。それが「おばあさんの手」の始まりです。

孤児院で手づくりの品をプレゼント 孤児院で手づくりの品をプレゼント

このプログラムでは、制作者に多少の収入をもたらすことにも意義がありますが、それ以上に遠い日本とのつながりから、自分たちは決して忘れ去られてはいないという思いをおばあさんたち自身が感じ、日々の生活に張りができたことが大きな成果として挙げられます。

今では近郊のクラリエボ、トルステニック、カレニッチなどにも広がり、完成品も豊富になったことから、現地の孤児院の子どもたちと難民のおばあさんたちの交流の中で、その作品をプレゼントするようにもなりました。

そして、自分たちも社会の一員であるという誇り、社会に役立つことができるという喜びを感じることができるようになったのです。

最近は機織りという伝統技術の指導を通じ、おばあさん世代から子や孫の世代への民族伝統や文化の伝承、世代を超えた人間関係の広がりも見られるようになり、大層充実したプログラムになりました。

難民センターがあちこちで閉鎖されていく現在、生活そのものは楽になるどころかますます厳しさを増しているようですが、日本から届く温かい支援に励まされ、ACCスタディ・ツアーの折に毎年お会いするおばあさんたちは、みなさん凛として気高く、生き生きとしておられます。

ブルニャチカ・バニャのメンバー ブルニャチカ・バニャのメンバー

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